fa004のカリフォルニア滞在記

3人の子連れで行く

スポンジボブもBlackout Tuesday?

こんにちは。今日からサンディエゴはビーチで座って日光浴も可能になりました🏖

今までは、海でのアクティビティや散歩などはよかったものの、ビーチでゴロゴロ寛いだりするのはダメ🙅‍♀️

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警察やライフガードも巡回して、違反者には声かけをして指導していました。

 

少しずつ日常に戻っている最中、アメリカではミネアポリスの事件から大変な事になっています。かなりデリケートな問題なので、私ごときの感想など必要無いとは思いましたが、我が家で起きた事や私が見たものを書いてみる事にします。

 

✴︎事件の概要

5/28、ミネアポリスで白人警官が無抵抗に見える黒人男性George Floydさんの首を、膝で約9分間にわたり押さえつけて死亡させました。彼は何度も "I can't breathe, Sir"と言って助けを求めていたし、通行人も多数いて過剰な取り押さえをその場で咎めていますが、警官は手を緩める事なく、彼は運ばれた先の病院で死亡が確認されました。ほどなくして、彼を殺した警察官は解雇された上で、第3級殺人などの罪で訴追されましたが、事件を側で見ていて何もしなかった3人の警官に関しては、懲戒免職処分のみで刑事罰の訴追は発せられていません。この映像はまたたく間に拡散され、抗議運動と暴動が全米に広がっている状態です。

 

✴︎現在のサンディエゴの状況

抗議活動は事件の後から行われていて、ニュースはそれ一色になりました。その後抗議の輪が広がり、こんなに治安が良いと言われているサンディエゴでも一部の地域で過激な暴動へと変わり、火が付けられたり襲撃される店舗もありました。また抗議活動の中で警察がゴム弾応戦した際、抗議者に銃撃があたるというショッキングなニュースも。女性は一命は取り留めたものの失明する事態になっているそうで、ニュースでも大きく取り上げられていました。

私達の住むエリアでは特に大きな活動は無いようですが、暴動のある一部地域は夜間の門限令(curfewと言うそう)が出されています。日に日に増えるロスの日本領事館から届く警戒のメールの量に、これはただごとではない、と緊迫した気持ちになりました。

 

✴︎簡単には説明できない問題

すでにたくさんの人がこの問題について書いているように、アメリカでは常にこのような人種差別問題が山積されていて、歴史的にも繰り返しているようです。なぜここまで大きな影響があったのか、わかりやすく書いてくれている記事を貼らせてもらいます。

note.com

暴動はよくない。コロナ問題がようやく良くなりかけてきた矢先に、襲われた経営者はもちろん、コロナ拡大の心配もある。けれどアメリカ初心者な私には、当たり前の秩序はそれとしても、それでも暴徒化する一部の集団のこの問題は根深すぎてどうにも気持ちの仕分けが出来ません

 

ほとんどは平和的抗議活動であると言います。その抗議活動に参加している人の層をテレビで見る感じでは、黒人だけでなく多くの白人もヒスパニックの人も参加していました。また年齢も比較的若い人が多いです。問題意識は若者にも浸透しており、学校も休みでエネルギーの有り余る若者の活力は、ここへ向かったのでしょうか🤔

 

✴︎本日はBlackout Tuesday 

今回は多くの企業や著名人もコメントを出しています。そんな中、音楽業界では本日6月2日をBlackout Tuesdayと名付けて、業務停止のいわゆるストライキを起こして問題提起をする日に位置付けました。

www.billboard-japan.com

 

この呼びかけに応じる形で歌手のリアーナやドレイク、カイリー・ジェンナーは、インスタグラムに黒一色の画像を投稿。他にも米誌ローリング・ストーンなども参加表明をしたとのこと。

私のインスタ上もフォローしているアメリカ系のアパレルや著名人、友人など複数が真っ黒の画面を投稿していました。

 

そして。我が家では私の夕飯作りの間、子供達が平和にスポンジボブをみて過ごしていました。すると突然静かになり、子供達が口々にママー‼️スポンジボブ止まっちゃったよーと言ってきました。見ると…

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…ほう。

 

子供が接触する番組にもこういうのを挟んでくるのか。アンタッチャブルな問題ではなく、色んな人種の家族でも議論して考えていく問題なんだなぁと感じました。

 

私はついついこのような難しい問題が社会で起こった時、もう少し子供達が大きくなったら話そう、などと説明を先延ばしにしてきたので、スポンジボブのようなアメリカのサザエさん的な小さい子供から見る番組で、こんな取り組みがある事にハッとしました。小さい頃から知っておかなければならない事があるんだなぁ。

 

✴︎黒人の問題だけでもない

日本に居る限りは感じなかっただろうけれど、これは黒人の問題だけでは無いように思います。白人と黒人の歴史的背景があったので、より一層人種差別で黒人は浮き彫りにされますが、黄色人種とてアメリカにいれば差別対象になり得るはず。

幸い私の住む地域には実に多国籍な人種がいて、アジア出身の人も少なくありません。アジア人同士話す事は多くても、たしかに白人の方としゃべる時はまったく興味を持ってもらえないと感じる事も多々あります。英語が達者でない、というのが大きく関係していそうですが、多くのアジア系は英語ができない私にも寛容です。同類の種族というのが潜在的な安心感があるのでしょうか?差別されている、とまで感じた事はありませんが、ハードルが高いと感じる事が多かったのも事実です。(もちろん個人差があるとは思いますが。)

 

スポンジボブではBlackoutではなくYellowoutな画面に書き込まれるメッセージを見て、そんな事にも気づかされました。

負の側面ではありますが、世界ではこんな事が問題になっている事、子供達も知るきっかけになりました。私達世代が感じて変えて、そして私達の子供世代にはそんな問題が起こらない世の中になっていてくれる事を願って止みません。

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